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【こんなピッコロ大魔王編は嫌だ】ドラゴンボールIF漫画で考察する鳥山明先生の描くバトル・悪役の圧倒的魅力

投稿日:2019年7月25日

ドラゴンボールIF漫画で考察する鳥山明先生の描くバトル・悪役の圧倒的魅力

【こんなピッコロ大魔王編は嫌だ】ドラゴンボールIF漫画

こんにちは!アイダです(・∀・ )!

「きさまに総帥の資格はない…」

あなたはこのセリフが誰のものがご存知だろうか?

そう、悪役レッド総帥を撃ち殺した後のブラックの言葉である。

僕はこのセリフが、そのまま鳥山明先生の悪役に対する美学を表したものであると思っている。

レッド総帥に、総帥の…いや悪役の資格はなかったのだ。

レッド総帥の行動の動機は「カッコよくなるため、モテるためドラゴンボールで背を高くしてもらうこと」である。過去にチビと馬鹿にされ続けていたという。

己の行動が、低身長によるトラウマに根拠付けられたものであったのである。

このように、悪役or敵役の行動が過去のトラウマにより根拠づけられていたというパターンはフィクションでは飽きるほど見るパターンだ。

例えば、悪役or敵役にあれこれこういう悲しい過去があり、歪んだ考えを持ってしまったなど。

いわゆる心理主義だ。

鳥山明先生の描く原作ドラゴンボールから「漫画界の心理主義に鉄槌を!!」という意志のようなものを感じるのは穿ち過ぎであろうか。

現に原作本編のピッコロ大魔王、ベジータ、フリーザ、セル、魔人ブウetcの行動は悲しい過去やトラウマごときに根拠づけられるものでは一切なかった。

並の作家はキャラクターに厚みをもたせるために、心理主義に依存した虚構の装飾する。(尺を稼ぐという俗な理由もあるが。)

が 鳥山明先生は、心理主義に依存しない。

何故なら依存せずとも、魅力的なキャラクターを描けるのだ。

原作のドラゴンボールのキャラクターたちは、例えそれが荒唐無稽のものであっても、リアリティを感じさせる。

鳥山明先生は、キャラクター作りの天才なのだ。

また鳥山明先生は他のバトル作品にありがちな「バトル中の長い回想シーンの挿入」は絶対しない。

おそらく鳥山明先生は解っているからである。

バトル中の長い回想シーンは、バトルの妨げになることを。折角バトルでテンションが上がっている読み手に水を刺してしまうことを。

鳥山明先生は他のどの作家よりもバトルのテンションを大切にする漫画家であった。

鳥山明先生の描く原作のドラゴンボールは、いつも途絶えることのないとびっきりのテンションで演出されたバトルを僕たちに見せてくれた。

【POINT】
・原作ドラゴンボールの悪役or敵役に悲しい過去は必要ない。何故なら無くても十分すぎるほどの魅力がある。
・原作ドラゴンボールはバトル中の長い回想シーンはやらない。何故ならバトルそのものの妨げになる。

先に結論を述べてしまったが、今回は敢えて3流作家が考えそうな悪役に悲しい過去を持たせたIF漫画を通して検証をする。

「【こんなピッコロ大魔王編は嫌だ】もし初代ピッコロ大魔王がバトル中に悲しい過去を発表し始めたら」です。

©バードスタジオ/集英社

 

ドラゴンボールIF漫画で考察・検証

実況・上田

こんにちは、実況の上田です。
よろしくお願いいたします。

解説・会田

解説の会田です。

カーンッ!!(ゴングの音)

実況・上田

さあ!ゴングが鳴ったー!
検証開始です!!

【こんなピッコロ大魔王編は嫌だ】ドラゴンボールIF漫画

実況・上田

おおーっと!
決着間近バトルを中断して、ピッコロ大魔王サイドが何やらカミングアウトを始めましたーー!!
解説の会田さん、この動きをどう見ますか?

解説・会田

悪手ですね。
熱いバトルで折角盛り上がった読者のテンションも、この中断により一気に萎えます。

実況・上田

ん?
どうやら回想シーンに突入する模様です。

【こんなピッコロ大魔王編は嫌だ】ドラゴンボールIF漫画

実況・上田

おおーっと!
292年も前からの回想シーンだー!
会田さん、この作者は何を狙っているのでしょうか!?

解説・会田

292年前というと、神様から分離した邪悪な心からピッコロ大魔王が生まれた年です。
もっともこのピッコロは記憶喪失という取って付けたような設定があるため、いい人になっていますが。
なるほど、これは魔族と人間が共存しているところを、一からやるつもりですよ。
これはもう回想シーンを徹底的にやって尺を稼ぐつもりでしょう。

【こんなピッコロ大魔王編は嫌だ】ドラゴンボールIF漫画

実況・上田

なんなんだーー!
このキレイすぎるピッコロはーー!
これには思わず会田さんも苦笑いだーー!

解説・会田

魔族が人間に信頼を寄せているところをタップリ描いたところで、人間の裏切りを入れる作戦でしょう。
信頼と裏切り。振り幅が大きい方が効果的ですからね。
にしても白々しい茶番ですね。
これではピッコロ大魔王の悪役としての魅力がどんどん削がれていきます。

【こんなピッコロ大魔王編は嫌だ】ドラゴンボールIF漫画

カーンッ!!(ゴングの音)

実況・上田

ここでゴングです!
第一ラウンド終了〜〜!!
会田さん、いかがでしたか?

解説・会田

「実は悪役に悲しい過去がありました。」的な出だしで期待値は一気に下がりましたね。
ピッコロが卵を生み子孫を増やすという設定を活かしたのは加点対象としたが、これくらいは三流でもできます。
圧倒的に少年バトル漫画としての熱さが足りていない。
おそらく第二ラウンドで、ピッコロ魔族らが人間に迫害され決別するシーンを描くつもりなのでしょうが、
正味もっともっと、手汗握るようなバトルを期待したいです。

実況・上田

なるほど。ありがとうございました。解説の会田さん。
どうでもいい回想シーンは早々に切り上げて、早く孫悟空とピッコロの戦いに戻って欲しいですね。

第二ラウンドに続く。(嘘)

ー完ー

以上「【こんなピッコロ大魔王編は嫌だ】ドラゴンボールIF漫画で考察する鳥山明先生の描くバトル・悪役の圧倒的魅力」でした!

最後まで読んでくれて、ありがとー(・∀・ )!

漫画制作:アイダ
実況アナと解説者のイラストは、こちらの無料イラスト素材サイトで提供中






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執筆者:


 コメント
  • 匿名 より: 2019/07/25(木) 12:08 AM

    ネタのクオリティ高杉でワロタw
    ってか続き見たいです〜

    • アイダ より: 2019/07/25(木) 11:00 PM

      こんばんは、匿名さん(・∀・ )
      ありがとうございます。笑ってあげてください(笑)。

  • はや より: 2019/07/25(木) 12:42 AM

    こんばんは。
    アイダさんうますぎです!公式に書いてるとよたろうさんやドラゴン画廊リーさんと比べても遜色ないような。
    この展開は完全にワ〇ピースですね(笑)
    自分はワンピも好きなんですがやはりドラゴンボール派なのでこの展開で回想シーン突入は嫌ですね…

    ちなみにこの漫画続きはあるのでしょうか?
    とっても気になります。
    でもアオリ文でめっちゃ期待させてるのに右下で次号ピッコロが記憶を取り戻した。ソンム死す!ってめちゃめちゃネタバレしちゃってるじゃないですか(笑)
    昔のジャンプとかならあり得そうな(笑)

    • アイダ より: 2019/07/25(木) 11:04 PM

      こんばんは、ありがとうございます、はやさん(・∀・ )
      細かいところまで見ていてだき嬉しいです。

      続きは
      ピッコロと村長の娘がラブラブになった後、ある日ピッコロが村長の家に呼び出されます。
      ラフで見づらくて申し訳ないですが、こんな感じになります。

  • 杉さん より: 2019/07/25(木) 1:07 AM

    ほんと画力凄いですね。羨ましいですw
    確かに回想シーンが入ると一気にテンションが…wドラゴンボールには回想は合いませんね
    そしてネタバレ予告……wこれはドラゴンボールの醍醐味(?)

    • アイダ より: 2019/07/25(木) 11:07 PM

      こんばんは、ありがとうございます、杉さん(・∀・ )
      小さな次回予告まで目を通していただき嬉しいです。
      ネタバレはテレビアニメドラゴンボールの御家芸ですよね〜(笑)。

  • 又三郎 より: 2019/07/25(木) 2:59 AM

    アイダさんはワンピース嫌いなんですか?笑

    • アイダ より: 2019/07/25(木) 11:11 PM

      こんばんは、又三郎さん(・∀・ )
      滅相もございません。
      レクター博士の悪の根拠が書かれている「羊たちの沈黙」の続編小説「ハンニバル」とかは嫌いです(笑)。
      あとドラゴンボール超のジレンも微妙なキャラクターの見せ方でしたね。

  • 匿名 より: 2019/07/25(木) 5:04 AM

    絵もなんだけど、「漫画」の巧さを感じた。とくに1ページめ。

    • アイダ より: 2019/07/25(木) 11:11 PM

      こんばんは、匿名さん(・∀・ )
      お褒めのお言葉光栄です^^

  • 匿名 より: 2019/07/25(木) 6:02 AM

    ぱっと重い過去があるで思いつくのは新旧ブロリー・ジレン
    本編はまったく触れられなかったけど、16号のモデルはドクターゲロの死んだ息子でまだ人の情が残っていたという設定くらいですかね

    • アイダ より: 2019/07/25(木) 11:14 PM

      こんばんは、匿名さん(・∀・ )
      ジレンの回想シーンはテンプレすぎて微妙でしたね。ゆえにあまりドラゴンボールっぽさを感じませんでした。

      新ブロリーは、鳥山明先生ががっつり関わっただけあって、
      過去編を回想シーンとして扱わず、時系列順に描写したのはさすがだなと思いました^^
      だからバトルのテンポもめちゃくちゃ良いんですよね。

  • タマシロ より: 2019/07/25(木) 7:14 AM

    上手すぎです!
    他の方もおっしゃってますが、とよたろうさん等よりも遥かにドラゴンボールしてますね。
    とよたろうさんの描く漫画はデッサンが狂っているシーンも多く、特にバトルシーンのテンポの悪さが気になるんですが、アイダさんの描くバトルシーンが見てみたいです。勝手にアイデンティティ野沢雅子さんの声で「絶対見てくれよな!」が脳内再生されました(笑)

    • アイダ より: 2019/07/25(木) 11:17 PM

      こんばんは、ありがとうございます、タマシロさん(・∀・ )
      ▼昔、ピッコロを勝たせたくて(笑)描いたやつです。
      まあ攻撃シーンはピッコロが20号に放った膝蹴りまんまですが^^;

  • 弟のように甘くはない より: 2019/07/25(木) 10:06 AM

    めちゃくちゃクオリティ高いですね!すごいです!
    たしかに盛り上がる決戦のシーンに「悪役にも悲しい過去が…!」みたいなの入れられて、悪役にも同情できるところはあるみたいな感じにされても「えぇ…」って感じですよね。笑
    やっぱり僕は、倒されるべきといいますか、倒してスッキリような悪役がいいですね〜
    ジョジョでいう「吐き気を催す邪悪」ってやつです。

    • アイダ より: 2019/07/25(木) 11:26 PM

      こんばんは、ありがとうございます、弟のように甘くはないさん(・∀・ )
      そうなんですよね〜途中で入るのは好きじゃないです。
      なんか敵キャラが情状酌量求めているみたいで、大半はしょぼく見えますね(笑)。作者の手腕にもよりますが。
      ディアボロw

  • 匿名 より: 2019/07/25(木) 12:30 PM

    たまたまオススメ記事で見かけて覗いてみましたが、とても面白かったです。最近のバトル漫画あるあるだなぁっていう感じですね。
    それでも鳥山脚本なら、恐らくこの後悟空は『迫害ってなんだ?』とか『共存ってなんだ?』とかいって話の腰を折るんでしょうね。

    • アイダ より: 2019/07/25(木) 11:30 PM

      こんばんは、ありがとうございます、匿名さん(・∀・ )
      確かに悟空が黙って人の昔話を長々聞いているシーンは想像しづらいですね(笑)。
      「わりいな、隙だらけだったから、つい」と言って攻撃する可能性もあります(笑)。

  • 鳥川 より: 2019/07/25(木) 2:21 PM

    以前から、その下書きを目にして拝見したいと思っていた作品がやっと見れました。昔のドラゴンボールの良かったところは「悪い奴はとことん悪い」ところだったと思います。序盤こそ、ライバルが仲間になる展開がでしたが、サイヤ人編から得体の知れない悪い奴らを倒す姿は爽快感すらありました。憎しみを一手に引き受ける存在って大事だと思います。だからこそドラゴンボールは悪役も魅力的なんですよね。

    「ソンム」というネーミングに鳥山イズムを感じました。

    • アイダ より: 2019/07/25(木) 11:36 PM

      こんばんは、ありがとうございます、鳥川さん(・∀・ )
      1ページ目の下書きなんて1年以上前に描いたもので、それから結構放置していました(笑)。
      ドラゴンボールの悪役は本当良いですね^^
      「悪い奴はとことん悪い」はセンスない作家がやると、ただの薄っぺらいキャラクターになってしまいますが、
      鳥山明先生のキャラクター作りが凄すぎて、全くそんなこと感じさせませんでした。

      そうです。「そん」ちょうの「む」すめのソンムです。よくお気づきで(笑)。

  • 匿名 より: 2019/07/25(木) 9:16 PM

    もうブログでなんか連載してください😄

    • アイダ より: 2019/07/25(木) 11:37 PM

      こんばんは、ありがとうございます、匿名さん(・∀・ )
      連載は厳しいので、1年に1回くらいやりたいです♪

  • 匿名 より: 2019/07/26(金) 1:04 PM

    ただならぬ才能をかんじた。

    • アイダ より: 2019/07/27(土) 1:33 AM

      こんばんは、匿名さん(・∀・ )
      ありがとうございます♪

  • 匿名 より: 2019/07/26(金) 6:56 PM

    普通に面白かった!

    • アイダ より: 2019/07/27(土) 1:33 AM

      こんばんは、匿名さん(・∀・ )
      ありがとうございます♪

  • セロリー より: 2019/07/27(土) 1:13 AM

    こんばんは。さすがです、自分もドラゴンボールイラスト描くのですが、初代ピッコロは描いた事無かったです( ̄∇ ̄)ジレンは敵でしたが、悪では無かったですね。だから倒すべき感があまりしなくて…イマイチ燃えませんね(^_^*)鳥山先生は湿っぽいの嫌いだし、話が複雑すぎないというのがドラゴンボールの良さだと思ってます!

    • アイダ より: 2019/07/27(土) 1:38 AM

      こんばんは、セロリーさん(・∀・ ) 
      ドラゴンボールのイラストは描いていて面白いですよね^^
      ジレンはあまりドラゴンボールっぽい敵ではなかったですね。。
      「人を信じない系キャラ」のテンプレみたいなキャラというか(笑)。

      >話が複雑すぎないというのがドラゴンボールの良さだと思ってます
      僕もそう思います^^

  • パンチ より: 2019/07/27(土) 1:31 AM

    むちゃんこ上手い!
    というかまさに超で似たような展開があったような

    • アイダ より: 2019/07/27(土) 1:41 AM

      こんばんは、ありがとうございます、パンチさん(・∀・ )
      灰色の方ですね。(笑)

  • より: 2019/11/17(日) 8:19 AM

    これに対して、日本において兄弟リスクということが叫ばれ、無職の弟や、結婚をしていない中年の姉が今後どうなっていくのか、そして最終的には自分であったり、あるいは妻や夫といった配偶者、さらには子供達にまで被害が及ぶのではないかと懸念する声も出てきている。兄弟はリスク今の時代

  • より: 2019/11/17(日) 8:30 AM

    こんなピッコロ大魔王はあり得ないですけど、この作者さんは、絵の書き方うまいと思いますよ。自分と話が合いそう。ドラゴンボール自分も愛する人間ですので。

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