一番くじ DRAGON BALL 40th ~其之一~
A賞 巻一 DRAGON BALL COMICS VIGNETTE

こんにちは、アイダです(・∀・ )!
「一番くじ DRAGON BALL 40th ~其之一~A賞 巻一 DRAGON BALL COMICS VIGNETTE」のレビューします。
ちぇけらー!
商品詳細
販売形態:一番くじ景品
販売時期:2025年11月
メーカー:BANDAI SPIRITS
公式ホームページ記載サイズ:約14cm

※コミックスの高さは174mmです。
「一番くじ DRAGON BALL 40th ~其之一~A賞 巻一 DRAGON BALL COMICS VIGNETTE」を色々な角度から見てみよう!
箱
まずは箱から見ていきます。
普段はあまりパッケージには触れないのですが、今回は特別感のある素敵なデザインなので、見ていきたいと思います。
▼正面にはドラゴンボール巻一の表紙をイメージしたフィギュア写真が大きく配置されています。

▼側面には、コミックスのカバー袖にある著者近影をモチーフにした、一番くじからのコメントが掲載されています。

▼背面には、実際のドラゴンボール巻一の表紙がそのままデザインされており、作品の原点を感じられる仕上がりです。

▼コミックスと並べるとこんな感じ。

正面から
それではフィギュアを見ていきます。









言わずと知れた、ドラゴンボール巻一の表紙を再現したフィギュアです。
元となったイラストは、龍に跨る少年の姿が描かれた鳥山明先生らしい一枚。神々しさの中にもどこか親しみを感じさせる、まさに先生ならではの温かみのあるタッチが魅力です。

このイラストは、浮遊感と安定感が絶妙なバランスで共存しているのが特徴。浮遊している構図は不安定になりがちだと思うのですが、このイラストでは絵の重心(=密度が高い部分)が下にあるため、全体として非常に安定感があります。
その安定感を生み出しているのが、龍の頭を下に、尻尾を上に配置した構図です。
かつて同じイラストをモチーフとした「ドラゴンボール ミュージアムコレクション1 孫悟空×神龍」というフィギュアがありましたが、そちらでは龍の頭と尻尾の高低差を意図的に無くしています。
これは、イラスト通りに尻尾を上げたまま造形してしまうと、横から見たときに尻尾側の下に余分な空間が生まれ、立体物としてのバランスが崩れてしまうためだと思われます。
しかし今回のフィギュアは、イラスト通りに龍の頭と尻尾の高低差をしっかり再現しています。それでいて、横から見ても無駄な空間が一切なく、見事な安定感を保っています。

その理由は、龍の下に配置された「コミックスを模した台座」の存在です。
この台座が空間を巧みに埋め、全体の構図バランスを美しくまとめています。
この「コミックスを模した台座」自体のアイデアも秀逸ですし、単なる飾りではなく、フィギュア全体の安定感を支える“構図の一部”として機能している点が非常に素晴らしいです。
ミュージアムコレクションと並べて
ついでに例として挙げた「ドラゴンボール ミュージアムコレクション壱 悟空×神龍」と今作と並べて。




ちなみにこの「ドラゴンボール ミュージアムコレクション壱 悟空×神龍」、もう22年前のフィギュアなんですよね。
でもこれも本当に良いんです。
当時の造形技術や解釈、塗装にかけられるコストの違いが見えて、面白いです。
少し上から








悟空


顔の造形も非常に良く、立体物として破綻しないように丁寧に調整されています。
元となったイラストの悟空の口元は、いわゆる“作画的表現”が強い箇所。絵としての見栄えを優先するために、実際の立体構造とは異なる“嘘”を含んだ形になっています。
しかし、このフィギュアではその口の傾きをある程度再現しつつも、どの角度から見てもなるべく不自然にならないよう造形されています。
この「作画的表現」については、CG・映像の専門誌『月刊CGWORLD』にわかりやすい記事がありますので、少し紹介します。
下の画像はCGアニメの例で、ピンクの髪の女の子の口に注目です。アニメではよく見られる、平面的に整えた“作画的口”の形です。(今回の悟空よりも作画的表現強めです。)

出典:CGWORLD Vol.291
ところが、これを別の角度から見ると――実際にはモデルがかなり歪められていることが分かります。

出典:CGWORLD Vol.291
CGアニメの場合、基本的に正面以外の角度を見せない(もしくは、角度によってモデルを調整)ため、このような「作画的な嘘」が成立します。
しかし、フィギュアの場合はあらゆる方向から見られる立体物なので、同じ“嘘”をそのまま再現することはできません。
その点このフィギュアの傾いた口は元絵の印象を崩さず、立体物として自然に見える絶妙なバランスに仕上がっています。
まさに、作画的デフォルメと三次元的整合性の見事な落とし所と言えるでしょう。
龍


龍もとても再現度高くて良いです。
分割線は鱗のパターンに合わせて配置されており、なるべく目立たないよう工夫されています。細かい部分に一手間かけているのが分かります。
余談ですが、この龍ですが、以前は一部の商品(カードダスやミュージアムコレクションなど)で「神龍」と表記されていました。
しかし最近では、名称が「龍」に統一されているようです。

コミックスを模した台座

▼マンガが印刷されています。

▼裏返すとちゃんとカバーも印刷されています。左に置いてあるのは実際のコミックスです。

▼極め付けに後ろにドラゴンボール40周年のロゴがボス加工されていて、隙がない!

B賞 巻四十二 DRAGON BALL COMICS VIGNETTE
B賞 巻四十二 DRAGON BALL COMICS VIGNETTEと並べて。

一巻と最終巻のフィギュアが良すぎる…!
総評
『ドラゴンボール』という物語の原点を象徴する巻一の表紙を、再現した秀逸な一作。
造形・構図・アイデア・パッケージデザインのどれを取っても、原作への深いリスペクトを感じさせます。
ガチオススメです。
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以上、「一番くじ DRAGON BALL 40th ~其之一~A賞 巻一 DRAGON BALL COMICS VIGNETTE」のレビューでした!
最後まで読んでくれて、ありがとー(・∀・ )!
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あなたと同じドラゴンボールファンで、当サイト/ブログ「オモチャラヘッチャラ」の元管理人。子供の頃は、月曜にドラゴンボールの原作最新話、水曜にアニメドラゴンボール、年に1〜2回東映アニメフェア・劇場版ドラゴンボールを見られるという幸せな日々を過ごす。

今回のフィギュア、すごいのは見ればわかるけど、何がすごいのかがわかりやすく言語化されててとても参考になりました‼︎
ABどちらもキャラクターにコミックス、ロゴのアクリルプレートにコミックス台座ととにかく情報量が多くて見てて満足感がすごいです…
自分は今回のくじ、フルロットからなんとか15回でABきてくれました(*^^*)
アイダさんは神引きできたでしょうか?
B賞レビューもですが、原作絵が使われてるということで下位賞レビューもお時間あれば見てみたいです(^^)