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01.ドラゴンボール 2018~2024年新作フィギュアレビュー

【フィギュア偽物(海賊版)の解説レビュー/見分け方】サンプル:ドラゴンボール ミュージアムコレクション拾参(神龍×冬服悟空)

投稿日:2020年4月20日

はじめに

こんにちは!アイダです(・∀・ )!

いきなりですが、上の孫悟空フィギュアは「偽物(海賊版)」です。

友人がヤフーオークションで買った物です。

もちろん友人は「本物」を買ったつもりでした。

しかし友人はそれに違和感を覚え、僕に調査を依頼。

その調査内容はフィギュア好きなあなたにもきっと有益な情報であると考え、その旨を共有させていただきます。

偽フィギュアの見分け方のポイントは、フィギュア本体よりもパッケージです。

では、見ていきましょう。

 

フィギュア偽物と本物の比較

▼左が友人が買った偽物。右が僕が持っている本物。

バンプレスト(ユニファイブ事業部)が2004年に販売した「ドラゴンボール ミュージアムコレクション拾参(神龍×冬服悟空)」です。

保存状態の違いはあれど、デザイン的にはパッと見は区別がつきませんね。

まずは、中身のフィギュアを見ます。

 

神龍フィギュア

▼偽物。

▼本物。

偽物は塗装が汚いですね〜。

 

▼偽物。

▼本物。

やはり偽物は汚いです。

 

▼改めて並列させて比較。

<下へ続く>




孫悟空フィギュア

▼偽物。

▼本物。

神龍より悟空の方が、違いが顕著です。

偽物は汚い上に肌が塗られていなく成形色丸出しです。

 

▼偽物。

▼本物。

 

▼改めて並列させて比較。

 

とまあ、フィギュアを比較すれば一目瞭然ですね。クオリティが全然違います。

しかし、これは偽物を見分ける方法として役には立たちません。

なぜなら、上記の方法は本物ありきの見分け方だからです。本物を持っているか知っているかでないとできない方法です。

大半の方は、購入時にその本物のフィギュアを持っていないでしょう。

またクオリティに関してなのですが、

本物のバンダイ商品にも塗装が汚かったりクオリティが低い商品はあります。

▼目の位置がずれていたり

▼ゴミがフィギュアの中に入っていたり(埋まってたり)

▼ただただ似ていないものもあったり

こういうのもありますので、「クオリティが低い」だけでは偽物と言えないのが現実です。

では、どこでフィギュアの偽物・本物を見分ければ良いのでしょうか。

それはパッケージです。

<下へ続く>




パッケージ

証紙

よく偽物フィギュアの見分け方の一つとして、証紙の有無が挙げられます。

今回検証した偽物も証紙(下記の画像の金色のシールのこと)がありませんでした。

しかし、証紙の有無は決定打にはならないと思います。

なぜなら、別の商品の証紙を偽物のパッケージ貼るという簡単な手法で消費者を惑わすことできるのですから。

 

フォント(底面)

ここからが本題です。

パッケージの底面を見てみましょう。

注意事項や企業詳細が記載されています。

▼こちらをよくご覧ください。

偽物の方は、フォント(活字の形)に違和感ありますね。

もちろん「違和感ある」だけでは記事として成立しないので、いつものフィギュア購入レビューみたく何が変なのかを解説していきます。

一番分かりやすいのが悟空の「空」の字です。

穴冠の部分に注目です。

偽物の穴冠の第5画目は右下に向いていますね。

これは簡体字(中国語)のフォントでよくみられる特徴です。

(日本の穴冠の第5画目は小学校なんかでは跳ねないと教わりますが、「活字」では基本的には右下に向きません。特殊なフォントを使わない限り。)

つまり偽物の方は、日本のフォントを使っていないんです。

フィギュアは「MADE IN CHINA(中国産)」ですが、日本国内向けの商品パッケージのテキストにわざわざ中国フォントを使用するのはあり得ません。

わざわざ中国フォントを使用するときは、デザインに中国っぽさを出したいなどの意図がある時です。

しかし該当箇所は底面の商品詳細情報。

一般的に情報記載に使用するテキストは、普通の日本語フォントが使われます。

特殊なフォント…たとえば、ドラゴンボールの漫画のサブタイトルやナレーションでは古印体(奈良時代に使われていた印鑑の書体)が使用されていて、穴冠の第5画目が右下に向いています。これは作品に中国感や昔感をだしたいためでしょう。(DB序盤は中国を意識した世界観ですから。)

©バードスタジオ/集英社

 

フォント(コピーライト)

▼コピーライトの箇所も非常に分かりやすいです。

偽物はアニメーションの「ョ」の位置が高いです。

普通に日本語フォントを使用して、普通にテキスト打っていれば、こんなことになりません。

おそらく非日本語フォントに含まれている日本語を使用したのでしょう。

 

画像の切り抜き

▼偽物。

▼本物。

▼よく見ると、偽物のフィギュアの周りには汚い白い線が見られます。

この汚い白い線は、画像の切り抜き(orマスク)を雑にやると残ってしまう不要な線です。(バックのグラデーションが濃いのもその線をさらに目立たせる要因になっています。)

おそらく偽物のパッケージを制作した者は、本物のパッケージをスキャンして、その画像のフィギュアや丸拾参の部分を切り取って、それ素材として偽パッケージに使用したと思われます。

簡単に作れるバックの緑縁の四角や「写真を参考にして組み立てて下さい。」のテキストは自分で作ったのでしょう。(現に偽物はフォントが違う。)

なぜ本物のパッケージをスキャンしたものをそのまま使用しなかったのかというと、スキャン画像はどうしても解像度が荒くなり燻んで見えてしまうからかと。

だから偽物パッケージを少しでもよく見せるため、フィギュア画像は新たに作るのは無理でも、バックの緑縁の四角や「写真を参考にして組み立てて下さい。」のテキストは簡単に制作できるので、新たにその部分だけ制作したかと思われます。

バンダイのような大企業の商品パッケージで、このような雑な切り抜きをするようなことはあり得ないので、これも偽物と見分けるポイントの一つになります。

<下へ続く>




最後に

友人がヤフオクでゲットした「ドラゴンボール ミュージアムコレクション拾参(神龍×冬服悟空)」の偽物をもとに語ってきましたが、これは比較的分かりやすい偽物かと思われます。

フィギュアの作りが丁寧で、パッケージもちゃんと制作している偽物もこの世に存在するかもしれません。

そうなると、見分けが難しくなるでしょう。

 

ですので、偽物に騙されたくなければ

やはりフィギュア購入は、見知らぬ他人・謎の業者からではなく、ちゃんとしたお店などの正規のルートで購入するのが一番安全かと思われます。

 

以上、「【フィギュア偽物(海賊版)の解説レビュー及びその対策法】サンプル:ドラゴンボール ミュージアムコレクション拾参(神龍×冬服悟空)」でした!

それでは最後まで読んでくれて、ありがとー(・∀・ )!

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【追記】コメントへの返信(2020.4/21)

再び、こんにちは、アイダです(・∀・ )!

ご覧下さったあなたに、ページ下部でコメント下さったあなた、ありがとうございます。

一部コメント拾わせていただきます。

 

>最近、鬼滅の刃の正規品と非正規品を見分ける方法の一つとして、製造番号が書かれた紙が内袋に入っているというのがあったのですが、僕が買ったDBのフィギュアは記憶だと全然入ってなかった気がします。入ってた記憶があるのは、BoSのSS悟空、SS4のベジータとゴジータだけです。アイダさんは、こんな経験ありませんか。

プライズフィギュアでしたら、ビニール袋に印字またはシールがないでしょうか?

 

>(略)ガッカリしました。(略)ヤフオクに限って言えばクオリティだのフォントだの分かりづらい情報よりも出品者の出品傾向や評価、相場価格との比較、商品説明内容をきちんと把握する事こそが重要なのではないでしょうか。

僕と違う意見ありがとうございます。

当サイトでは、「ちゃんと説明がある反論」は大歓迎です。多様な意見があればより読者に有益なページになると考えているからです。

太田さんが、出品者の出品傾向や評価・相場価格との比較・商品説明内容が重要と主張したいのは分かりました。

ただ、理由や根拠はおろか簡単な説明すらないので、それらがどう重要なのか全く伝わりませんでした。

太田さんは僕の記事に対してガッカリしたとおっしゃいましたが、ガッカリしたのは僕も同じです。

原稿用紙1枚ほどの文字数にもかかわらず、太田さんのコメントには具体性が皆無なのですから。その上、記事もちゃんと理解していない。

ちなみに下記が、該当偽フィギュアのヤフオク情報です。

■商品説明
「ドラゴンボール ミュージアム コレクション 拾参」を出品致します。
・外箱に傷みがあるものの、フィギュアに汚れ等なく、比較的良好な状態です。■落札価格
4,980 円■良い評価の割合(総合評価)2020.4/21時点
99.7%(384)■出品傾向
9割玩具

↑これが太田さんがおっしゃるように、偽物と見分けるのに本当に重要な要素なのでしょうか?

僕には、出品者の出品傾向や評価・相場価格との比較・商品説明内容を知っても、偽物を見分けるのはどうやっても不可能です。

太田さんなら可能なのでしょうか?

是非、上記の出品者の出品傾向や評価・相場価格との比較・商品説明内容で見分ける方法の具体的なご説明お願いいたします。

もちろん具体的な説明できないのなら、無理してされなくても結構です。

あと、他のコメント者様にも突っ込まれていますが、最低限文章を読んでからコメントお願いいたします。

 

>造形天下一シリーズの海外限定カラーを買った時に版権シールが無かったんですけどそれだけで偽物確定ですかね?

確定ではないのでは。

正規品の箱から、版権シールがはがれた可能性も考えられますし。。

 

>今はほとんどの商品の偽物が出回る時代なので、必ず正規品か質問するのと、入手ルートを確認します。出品者が知り合いから譲り受けたものだから詳細不明や、箱なしなので正規品かわかりません。返品保証できません。などの回答があれば危険なので購入しないことお勧めします。あくまでもオークションは自己責任なので、確認した上で騙されたら返品を求めるけど、その場合、正規品と言う人はまずいないです。

詳細ありがとうございます。非常に助かります。

出品者への確認は大事ですね。「知り合いから譲り受けたもの」は特に怪しいですね。偽物サイン色紙をネットで販売する者の常套句ですから。

画像もありがとうございます。

アップの写真がないのも危険ですね。

 

>偽物は見るからにデキ悪いので、正規品の実物や画像を沢山見比べて目を肥やすのが案外近道だと思います。

それも大事ですね。

明らかに違う場合は、出品者の画像と誰かしらがレビューした画像を比較するのもいいですね。







-01.ドラゴンボール, 2018~2024年新作フィギュアレビュー

執筆者:


 コメント
  • 匿名 より: 2020/04/20(月) 11:14 PM

    最近ドラゴンボールフィギュアにハマって集めだしたのですが、初期SMSPシリーズの悟空やベジータの海賊品が多くて辟易しています…
    しかし海外限定の正規品もあり、海外=海賊品という考えも間違っているようで…過去の人気フィギュアを集めるにはどれが本物で偽物なのか鑑識眼を高める必要があり大変です!

  • コスモスうさぎ より: 2020/04/21(火) 6:59 AM

    お久しぶりです、アイダさん。興味深い記事をありがとうございます。最近、鬼滅の刃の正規品と非正規品を見分ける方法の一つとして、製造番号が書かれた紙が内袋に入っているというのがあったのですが、僕が買ったDBのフィギュアは記憶だと全然入ってなかった気がします。入ってた記憶があるのは、BoSのSS悟空、SS4のベジータとゴジータだけです。アイダさんは、こんな経験ありませんか。

  • 匿名 より: 2020/04/21(火) 8:24 AM

    ↑プライズは入ってなくて大丈夫ですよ

  • 匿名 より: 2020/04/21(火) 9:41 AM

    …つくりが荒くてパッケージがいまいちだとわかりやすい というのを見てつくりがキレイでパッケージも本物そっくりならもはやニセモノでもいいんじゃねぇかと少し思ってしまったワタシ
    こういう記事はすごく助かる人もいそうだなぁ ありがとうございます

  • 太田 より: 2020/04/21(火) 2:23 PM

    興味深く拝読しておりましたが最終的に【ちゃんとしたお店などの正規のルートで購入するのが一番安全】と締めくくられたのにはガッカリしました。正規ルートで購入してたらそもそも見分け方など必要ないですし。パッケージ、クオリティ、フォント、それらは手元に品があって初めて知り得る情報ばかり、既に時遅し感が否めません。また、偽物を本物だと偽って販売している輩は一昔前に比べ激減しており、偽物を偽物として相場より格安で販売しているのが現状だと感じています。もちろんそれらを擁護するつもりはさらさらありませんが、ヤフオクに限って言えばクオリティだのフォントだの分かりづらい情報よりも出品者の出品傾向や評価、相場価格との比較、商品説明内容をきちんと把握する事こそが重要なのではないでしょうか。ご友人が落札されたオークションを見直せば偽物であると判断出来る情報が沢山あったかもしれないですよね。

  • 匿名 より: 2020/04/21(火) 2:37 PM

    >太田 より: 2020/04/21(火) 2:23 PM
    >パッケージ、クオリティ、フォント、それらは手元に品があって初めて知り得る情報ばかり、既に時遅し感が否めません。
    ヤフオクなら画像見れるし、聞くことも可能なのですが(笑)
    相手が拒否れば、そいつから買わなければ良いだけだし

  • 上の匿名と同じ匿名 より: 2020/04/21(火) 3:08 PM

    >正規ルートで購入してたらそもそも見分け方など必要ないですし。
    あと正規ルートで購入した物を見分けろなんて一言も書いてないのですが

  • 匿名 より: 2020/04/21(火) 3:39 PM

    役立たつだろこの記事。上のコメントで、出品者の評価云々が重要と言ってる人いるけど、そちらの方が不確実性高くて見極めづらいぞ

  • 匿名 より: 2020/04/21(火) 10:16 PM

    造形天下一シリーズの海外限定カラーを買った時に版権シールが無かったんですけどそれだけで偽物確定ですかね?
    箱もフィギュアも偽物特有の雑な感じが無かったんですが版権シールが無いのが気がかりで。

  • にわ より: 2020/04/22(水) 1:11 AM

    懐かしい内容だったのでコメントします。自分も同商品の偽物を購入したことがあります。2013年と、おそろしく古いのですが当時は海賊版があることも知らず購入。ジャンク品扱いだったこともあり諦めました。正直、箱に入ってたりしたら見分けるのは難しいですよね。自分はアップ写真も無ければ、そもそも偽物の概念が無かったので防げませんでした。
    でも今はほとんどの商品の偽物が出回る時代なので、必ず正規品か質問するのと、入手ルートを確認します。出品者が知り合いから譲り受けたものだから詳細不明や、箱なしなので正規品かわかりません。返品保証できません。などの回答があれば危険なので購入しないことお勧めします。あくまでもオークションは自己責任なので、確認した上で騙されたら返品を求めるけど、その場合、正規品と言う人はまずいないです。まあ自分は良い勉強なりましたし、偽物は見るからにデキ悪いので、正規品の実物や画像を沢山見比べて目を肥やすのが案外近道だと思います。アイダさん長文失礼しました(^^;)

  • にわ より: 2020/04/22(水) 1:13 AM

    追記。ちなみに海賊ロボ、悟飯神龍のミュージアム全て偽物でした!!笑

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