【孫悟空(界王拳)レビュー】ドラゴンボールセレクション巻二（2007年過去フィギュア）

ドラゴンボールセレクション巻二
孫悟空(界王拳)

こんにちは！たまに過去のグッズを引っ張り出してレビューするアイダです(・∀・ )！

本日は「ドラゴンボールセレクション巻二 孫悟空(界王拳)」をレビューします！

 

商品詳細

 

箱

▼箱のデザインは、リニューアル前のドラゴンボール単行本の表紙デザインを模したものとなっています。

▼箱の中は、サイヤ人編の悟空のコマが散りばめられたデザインに。

 

「ドラゴンボールセレクション巻二 孫悟空(界王拳)」のサイズ感

通常スケールのプライズフィギュアより、やや小さめです。

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「ドラゴンボールセレクション巻二 孫悟空(界王拳)」の全体像

全体像を正面から

サイヤ人編のベジータ戦にて、見せた構えです。商品名では「孫悟空(界王拳)」となっていますが、界王拳状態ではないです。

©バードスタジオ／集英社（ドラゴンボール19巻/完全版は16巻）

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全体像を少し上から

 

緻密に組み立てられたドラゴンボールの世界

ドラゴンボールの原作者・鳥山明先生が世界観の表現にも情熱を注いだように、原型師・中澤博之さんもフィギュアの世界観に情熱を注いでいます。

岩場、砂埃、草、極小のヤジロベーといった要素がきめ細やかに造りこまれています。

それらが遠近法により、直径約15cmの小さな円座の上に凝縮されています。

 

緻密な人工の魚眼パース

▼こちらが分かりやすい一点透視図法によるパース。

舞台のタイルは実際は全て同じ大きさですが、消失点(奥)に向かうほど小さく見えます。

▼こちらのフィギュアは、人工的にパース補正をかけ奥にあるものを小さく造っています。

魚眼パースが採用されています。

▼魚眼パースとは、右の画像のようにパースを楕円型に変形させる手法です。

 

▼魚眼パースの設計が円座の上で緻密に練られています。

先ほどの舞台のようにグリッドの目安となるタイルがあるわけではないので目視によるものですが、

奥の消失点と横の消失点が、円座のライン上に置かれているように見えるので非常に収まりが良いです。

奥の消失点が円座の奥に配置されているので、フィギュア本体が傾くのは当然の帰結とも言えます。

 

「背景」ではなく「情景」

魚眼パースを用いて、世界観の奥行きを生んでいます。

後ろの岩場を概して「背景」と呼びますが、このフィギュアには その言葉は相応しくないです。

「背景」というのは、人物から切り離された一つ下にあるレイヤーという意味合いもあるからです。

後ろの岩場は、魚眼パース補正も手伝ってか、悟空を中心に放射状に伸びています。

悟空が解き放つ闘志の比喩的表現としても機能しています。

これは「背景」ではなく「情景」なんです。

キャラクター表現とは、創造された世界を通して、人物の物語を伝えること。

大事なことは、人物の心の動きを掴むこと。

「情景」には人物の心が反映されています。

 

ドラゴンボールとタイトルプレート

ドラゴンボールの材質はクリスタル。

タイトルプレートの材質は真鍮です。

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「ドラゴンボールセレクション巻二 孫悟空(界王拳)」の孫悟空

今度は孫悟空に寄って、見ていきます。

©バードスタジオ／集英社（ドラゴンボール19巻/完全版は16巻）

弓のように張ったポージングとパース補正入りの大地が、すこぶる相性良いです。

 

そして何より「鳥山明先生的デザイン感」があります。

 

鳥山明先生的デザイン

（以前 別のレビューで書きましたが、再掲します。）

鳥山明先生のイラストの魅力の一つとして「洗練されたデザイン力」が挙げられます。

有名なお話ですが、ドラゴンクエストのスライム。

▼左がドラクエの生みの親・堀井雄二さんのイメージで、右がそのイメージを元に鳥山明先生がデザインしたスライムです。

▼二つのをベジェ曲線で構成した、ベクターイラスト（シルエット）で見てみます。

デザイン前のスライムのベジェ曲線の制御点（上の図の赤い点）はだいたい30個弱。

鳥山先生デザインのスライムは制御点は6個です。

ただの丸や四角は制御点4個で構成されていますので、このスライムは極限まで無駄を削ぎ落された洗練されたデザインと言えます。（もちろんドット絵という制約もありきですが、このデザインにはなかなか辿り着けないでしょう。）

このシンプルかつダイナミックなデザインこそが、鳥山明先生のイラストの一つのカノンとなっているではないでしょうか。

ドラゴンボールのキャラクターは人間の形ですし、一枚絵ではなく漫画として見せるので、スライムよりもはるかに複雑です。

しかしキャラクターのフォルムは、そのカノンに立脚した絶妙なバランスを保っていると考えています。

 

話を「ドラゴンボールセレクション巻二 孫悟空(界王拳)」に戻します。

 

▼鳥山明先生のデザインを踏襲した洗練された造形に仕上がっています。

シワの線の取捨選択がされ余白も活かされた非常に美しいフォルムです。

 

顔

左目のアイラインがズレているのは個体差かと思うので置いといて、目は元絵と比べると大きく造られています。

顔は、第一回ベジータ戦の悟空と言うよりは、それより少し前の「第23回天下一武道大会」の悟空に近いです。

▼週刊少年ジャンプ1988年19号の表紙なんか参考にして造られたのかもしれません。

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「ドラゴンボールセレクション巻三 ベジータ」&「週刊少年ジャンプ1989年28号」と

週刊少年ジャンプ1989年28号にて、悟空VSベジータが開始されます。

「ドラゴンボールセレクション巻三 ベジータ（未レビュー）」と並べると最高です。

 

総評

孫悟空・大地・円座が、ベストマッチした設計に仕上がっていて、非常に完成度が高いです。

僕の結論は「非常に良いフィギュア」です。

ガチオススメです。

※当サイトのレビュー基準詳細はこちら

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以上、「ドラゴンボールセレクション巻二 孫悟空(界王拳)」のレビューでした！

それでは最後まで読んでくれて、ありがとー(・∀・ )！

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【追記】コメントへの返信（2021.5/6）

再び、こんにちは、アイダです(・∀・ )！

ご覧下さったあなたに、ページ下部でコメント下さったあなた、ありがとうございます。

 

そうですね、このシリーズはかなり高くなっていますね^^

その中でしたら巻二は比較的安い方ですかね。

 

ありがとうございます^^

そうですね、パッケージのデザインも面白いですよね。パッケージに入れて飾るのもまた良いものです。

 

ありがとうございます、恐縮です^^

僕は、以前画像で見せていただいたポポさんのカードダス自販機がとても羨ましいです。

 

そうですね、14年前のものですので中古でも置いているお店はかなり少ないですよね。

いつか実物をご覧になってください^^

 

HGも良いですよね！ドラカプの台座は悟空が服破いているやつを使用しているんですか？

セレクションも是非ゲットしてください^^

 

ベジータの方が、悟空より再現度高いと思います。

2021年7月「一番くじ ドラゴンボール EX 天下分け目の超決戦!!」の発売日の少し前にレビュー予定です。

 

そうですね^^
ドラカプしかり、世界観が楽しめるフィギュアは良いですよね！

 

確かに。当時約7,000円ですもんね…^^
再販とかあると良いですね。良いフィギュアですので、多くの人に持ってもらいたいです。

パッケージの素材表記にクリスタルと記載されていますが、僕にクリスタルの知識が全くないので、細かいことは分からないです^^;

 

僕はたしかドラゴンボールの公式ブックやジャンプ、ジャンプショップで知った記憶があります。

そうですね。ファンの方に持っていただきたいですね^^

 

にわさん、こんにちは^^

そうですね。確かに造形天下一7と孫悟空FESとセレクションと比べてみるのも楽しそうです。

にわさんは確かセレクション一巻と七巻をお持ちでしたよね。
七巻良いですよね。
黒目が小さくて、二巻よりも原作本編っぽいです^^