ローランドさん版
ドラゴンボール超 BWFC 造形天下一武道会3
超サイヤ人ブルー(SSGSS)ゴジータ
画像出典:Banpresto WFCホームページ
こんにちは!アイダです(・∀・ )!
造形の腕を競うBWFC造形天下一武道会。
矛盾を孕んだ一文ですが「この大会に出場した作品は一部を除き、全て商品化される」と記されています。
実際に今まで、下記の魔人ブウ(善)、魔人ブウ(悪)(この二つのレポートはこちら)は商品化に至りませんでした。
BWFC造形天下一武道会世界大会2019の出場作品の一つ「ローランドさん作:超サイヤ人ブルー(SSGSS)ゴジータ」は、商品化の可能性は現在かなり低いです。
上記の魔人ブウと少しケースが異なり、製作者の知らないところで第三者の手によって大幅修正(変更)されたものが商品化される予定です。
©バードスタジオ/集英社/「2018 ドラゴンボール超」製作委員会/BANDAI SPIRITS
Remember this guy, my BWFC2019 Dragonball entry? I will be able to share more details on its release soon! Super excited!! 🤩#DragonBall #gogeta #toys #Collectibles #bwfc2019 pic.twitter.com/QuTfmznOes
— GEVZ (@gevzart) May 20, 2021
人として、色々な気持ちが湧き上がると思います。
が、今回は道徳的なことや心情的なことを排して、ローランドさん版フィギュアがどうだったか見ていきたいと思います。
もちろん実際の商品を手にとって見たわけではないので、画像からの考察となります。
ですので「レビュー」でなく「エアレビュー」です。
それでは「ローランドさん版 BWFC 造形天下一武道会3 超サイヤ人ブルー(SSGSS)ゴジータ」れっつエアレビュー!
以下「ローランドさん版 BWFC 造形天下一武道会3 SSGSSゴジータ フィギュア」の画像出典はすべてBanpresto WFCホームページです。
全体像
元のデザインにないような靴やベストに接合部分のようなものは微妙ですが
全身のアウトラインや衣装の柔らかさは、「映画DB超ブロリー」のデザインを務めた新谷作画監督の描くゴジータに近い印象を受けました。
バストアップ
目・鼻・口
少しデコが広いですが、目・鼻・口は似てます。
新谷作画監督の描く設定画ゴジータに、立体物でここまで寄せられていて申し分ないです。
おそらく設定画の超サイヤ人ゴジータをしっかりと参考にしながら制作されたのではないでしょうか。
設定画と比べて、目が大きいと思われる方もいるかと思います。
▼この設定画は、上がっている口角に連動して目の下辺を上げて描かれています。
▼手前にある右目の下辺が奥にある左目の下辺より高い位置にあるのがその証左です。
▼鳥山明先生のイラストいうとこちらです。口角が上がっている目の下辺の方が上に押されるという表情の表現方法です。
口角が上がっていないこのフィギュアではそこを加味して、設定画の超サイヤ人ゴジータの目より少し大きく制作されたのかもしれません。
また立体物の制作的観点からすると、この顔のタイプのDBキャラは眉毛周辺が目より出っ張っています。そうなると顎をひいた時に目の一部が眉毛で隠れて、目が小さく見えてしまいます。そこを調整するためにも目を気持ち少し大きく造るのが定石どおりの在り方かと思います。
顔面の構成
実際の商品を手にとって見たわけではないので、画像からの考察となりますが
立体物として非常に大事な顔面の構成もかなり良いように見えます。
まず顔面の構成とは何かというと、「頂点」や「正面と側面の切り返し地点」などをバランスよく配置していくことです。
例えば下の二つのフィギュア。(以前のレビューと重複して恐縮ですが、再掲いたします。)
▼顔面の構成が優れているのが左で、お上手ではないのが右です。
なぜ右がお上手ではないかと言うと、
本来 目より外側に置くべき側面を目の範囲まで入れ込んでしまっているからです。
これをやるべきではない理由は、少し角度がついたアングルから見ると ほっぺの頂点よりエラの頂点が目立つからです。
こういった角度でエラの頂点が目立つと、顔が垂れ下がって見えます。
このように「頂点」や「正面と側面の切り返し地点」を然るべき場所に置かないと、角度によって輪郭に綻びが生じやすいものです。
顔面の構成が良いフィギュアとは、極力どんな角度から見ることに耐えられるものだと考えています。
話は、ゴジータフィギュアに戻します。
もちろん実際の商品を手にとって見たわけではないので、画像から判断できる範囲で見ていきます。
この斜めの角度。この角度もフィギュアによっては綻びが見えるものがあります。
例えば「Prime1Studio×MegaHouse「DBZ」SS1孫悟空」。
顔面の構成が非常に荒ぶっているので、ほんの少し角度をつけて見ると奥の目が潰れたり歪んで見えます。
▼こちらのゴジータフィギュアは、斜め45度の角度から見ても奥の目が正常に見えるように機能していて精度はかなり高いように見えます。
以上の理由から、こちらのフィギュアは画像を見る限り顔はかなり良いかと思いました。
「ローランドさん作:超サイヤ人ブルー(SSGSS)ゴジータ」。実際の商品を手にとってレビューしてみたかったです。
(画像による考察ですので、レビューカテゴリーやオススメカテゴリーには分類していません。)
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以上、「【ローランドさん版 BWFC 造形天下一武道会3 超サイヤ人ブルー(SSGSS)ゴジータを画像でエアレビュー】(2021年最新作ドラゴンボールフィギュア画像考察)」でした!
それでは最後まで読んでくれて、ありがとー(・∀・ )!
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【追記】コメントへの返信(2021.6/6 2:16 AM)
ちょっとここ数日気になったので、言わせていただきます。
(他のコメント者には、全員にではないですが、あとで返信いたします。)
匿名 より: 2021/06/06(日) 1:29 AM
いやいや、気持ち悪いでしょこのゴジータ。ベジータじゃないのにM字ハゲすぎる。。
ほして肋骨あたりの筋肉や太すぎる腕の筋肉。。
顔も身体に対して比率が小さい。
ゴジータに似ていない…というよりか、ドラゴンボールっぽくないと思いました。
コメ欄にいる人たちはドラゴンボール素人なのかな?
(アイダさんのレビューに文句を申しているわけではありません!)
あなたがこのフィギュアを気持ち悪いと思おうが、M字ハゲだと思おうが全然構いません。M字に関しては同感ですし。
ですが「コメ欄にいる人たちはドラゴンボール素人なのかな?」とか余計な一文を書かないでいただけないでしょうか。
反論したいなら、自分の意見を伝えたいのなら、具体的な理由をもってご意見した方が効果的です。
コメント者に「素人」と言ったところで、コメント欄が荒れる原因になるだけです。
よろしくお願いいたします。
ついでに「顔も身体に対して比率が小さい。」「太すぎる腕の筋肉」という意見について。
結論から申し上げると、設定画とほぼ比率は同じです。
イラストにかぶっている矢印とフィギュアにかぶっている矢印の同色同士は同じ長さになっています。
赤…髪のてっぺんから顎までの長さ
青…鎖骨のくぼみから帯上までの長さ
橙…腕の太さ
桃…帯の縦の長さ
紺…帯下から股下の長さ
緑…足の長さ
ちなみに橙の線を横向いているフィギュアではなく正面向いている方に被せた理由は、右腕は顔より前にあるので太く見え、左腕は奥にあり細く見えて、公平に測りづらいからです。なるべく顔のZ軸の位置基準でやってます。
こう見るとほぼほぼ比率は同じです。
ちゃんとフィギュアを造る方は、こうやって各比率をみて可能な限りそれに合わせていくものです。(もちろん全く同じでないです。ただ二次元とパース入る三次元がぴったり同じになるわけなんて絶対ないのですから。どんなフィギュアだってぴったりになることなんてないでしょう。)
僕がこのフィギュアを画像で低評価しなかった理由の一つとして、ちゃんとこういうこと踏まえた上で制作していると画像から感じたからです。
あなたが「顔も身体に対して比率が小さい」「太すぎる腕の筋肉」と思うのは構いません。
ただ僕は、これより顔を大きくして腕を細くしたら、バランスが狂うと思います。
顔と腕の比率が悪くなるので、それこそドラゴンボールっぽくないと僕は思います。
【追記】コメントへの返信(2021.6/6 11:58 AM)
コメント多いので今までやりとりある方優先で、短い文で恐縮ですが返信いたします。
やす よし より: 2021/06/05(土) 3:01 PM
僕も元の原形師の方の作品なら1,2回予約しようと思ってましたが残念です。
そうですね^^製品も見てみたかったですね。
iemoto より: 2021/06/05(土) 4:58 PM
さすがに、人物設定から場面選択、フィギュアを手に取ったときの目線の動きまで練られたフィギュアだと感じました。
かめはめ波を放つ直前、敵を見定め「これで終わりだ」と考えている瞬間とのこと(ローランドさん談)ですが、写真だけの印象にもかかわらず、今にも両手を後ろに持っていき、気を溜め込むのが想像できました。
更に言うなら、このポーズ前後のモーションがみえてくると言っても、過言ではない気がします。
それはやはり、ローランドさんがフィギュアの指先にまでこだわって、おそらく全てのパーツ(四肢や胴体など)を整えていったからに他ならないと考えられます。
引き合いに出して申し訳ないけど、変更後のゴジータは、これはこれでカッコいいし似ているけど、極端にいうと動きが止まってみえます。違う見方をするなら、ガッチリ構えている印象です。なので、ローランドさんとは制作意図が違うのかも知れませんが。
別の言い方をすると、パーツが噛み合ってないように感じます。おそらく下半身や腕は流用っぽいので、仕方ありません。
どうせ変更するなら、流用などせず無から作ればいいのに。と思いますね。
話がそれましたが、ローランドさんのゴジータ、手元に置きたかったです・・・。
以上は、私個人が写真だけで感じた印象です。間違った内容等あるかもしれません。あくまで、一個人の印象と想像です。
そうですね^^ローランドさんの方が攻撃に入る前のまだ力を入れる前の脱力の表現が良い印象を受けました。
DB大好 より: 2021/06/05(土) 5:33 PM
レビューお疲れ様です。実際に発売されてない物のレビュー。さすがです。こういう機会はそうそうないと思いますが。造形天下一のコンセプトで造形師を知ってもらいその方が作った作品を楽しむ。これだったはずですが、今回の件でメーカー自ら潰したような気がしてました。フィギュアを見てどんな思いでこれ作ったかな?は最近皆さん考える人が増えてきたのも、バンダイの功績ですが、誰が作ったかな?も楽しみの一つです。長文、失礼しました。
お疲れ様です^^そうですね。製作者に焦点をあてるプロモをとっておいて今回の変更はないですね。
戦闘力5のおじさん より: 2021/06/05(土) 9:30 PM
ローランド氏の原型はかめはめ波(溜め)への移行中の動きがしっかり感じられますね。
確かに過去のBWFC作品で商品化されたものの中には好き嫌いありました。
それはもう個人の主観なので、嫌なら取らなければ、買わなければいい、と。
ですが今件はほぼ原形を留めていない形での変更ですので、氏もご納得いかないでしょう。
バンダイの保身なのか、ファンへの妙なアピールなのか…理由は分かりませんが
私はローランド氏の原形のままなら予約していました。
なので、今回は色んな意味を込めて「製品版」を不買したいと思います。
国内・海外を問わず、力のある原型師さんが育ってくださいますように。
そうですね^^腕をこれから巻き込もうとする感が良いかと思います。
ミスターポポ より: 2021/06/06(日) 8:23 AM
こんちくわぶ(-_-)/
この変更は万人受けを狙ったものでしょうか…
好みの分かれる個性的な造形より、誰から見ても平均点の当たり障りない造形の方が売れると判断しての変更のように思います。
少し話が逸れますが、最近外食していて同様のことを感じていました。
それは料理の味です。チェーン店では特に当たり障りのない味の料理を出す店が増えたように思います。たまたま自分の行く店だけかもしれませんが、こういう(どういう?w)時代なので一部の批判的な意見を恐れて当たり障りのない商品を提供しようという流れがあるように感じています。
自分が気に入らないからダメな商品だと決めつけてネット等で主張する人間がいたりするので、提供する方も大変ですね。
何と言うか、寂しい時代になったもんだと思います。
こんちくわぶ^^そうですね〜「当たり障りない造形の方が売れる」と思ったのかもしれませんね。変更後は今までのたくさんのゴジータフィギュアでよく見られる作風ですので。
あなたと同じドラゴンボールファンで、当サイト/ブログ「オモチャラヘッチャラ」の元管理人。子供の頃は、月曜にドラゴンボールの原作最新話、水曜にアニメドラゴンボール、年に1〜2回東映アニメフェア・劇場版ドラゴンボールを見られるという幸せな日々を過ごす。
考察ありがとうございます!
似てますよね。これ。
海外制作ということで、少し不当な評価を受けられているような気がしてモヤモヤしてました。