ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦(1993年)
こんにちは!小学生の頃は胸をときめかせながら、毎年、春or夏の東映アニメフェアの到来を待っていたアイダです(・∀・ )!
「【映画ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人(人造人間13号)レビュー】内容や当時の劇場パンフレット、カードダス、ドラ消しを振り返る」に続き、今回も過去映画の内容や、パンフレット、当時のグッズを振り返ります。
今回はZの劇場版8作目(通算11作目)の1993年3月6日公開「燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦(ブロリー)」です。
それではちぇけらー♪
<下へ続く(以下ネタバレと過去記事との重複を含みます)>
ブロリーのセリフでみる燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦のポイント
フェーズ1:自己紹介編
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
ブロリー「ブロリーです。」
ベジータに自己紹介するブロリーのセリフです。
名前だけです。他に全然情報開示してくれません。
通常我々が自己紹介する時「◯◯社◯◯の山田太郎と申します。」「◯◯学校◯年の山田太郎です。」と言う。
自分が何のコミュニティーに属しているか、名前とともに伝えるのだ。
しかしブロリーは、名前以外伝えない。というか伝えることができないのだ。
なぜなら、親のパラガスとともに地域共同体(サイヤ人)から外されてしまった身であるからである。
ブロリー「はい。」
ベジータの「お前もサイヤ人のようだな?」のセリフへの返事。
これはブロリーの「嘘」だと考察する。
ブロリーに自分を処刑しようとしたサイヤ人への同胞意識はないだろう。
後述するのだが、「さすがサイヤ人と褒めてやりたいところだ」というブロリーの悟空たちに対するセリフがある。
このセリフ、まるで自分がサイヤ人なんかとは違う高みの存在であるということを宣言しているかのようにも聞こえる。
フェーズ2:悟空と初対峙編
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
ブロリー「ぐぐぐ…うっ。」
悟空と初対峙した時のブロリーが、己の怒りを制御装置で抑えられている時の呻り声。
この時点では、まだ「カカロット」とは言わない。
フェーズ3:回想シーン1
ブロリーの桁外れの戦闘力・抑制の効かない感情を恐れたパラガスは寝ているブロリーにこっそり制御装置をつけようとする。
するとブロリーは目覚め、こう言う。
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
ブロリー「親父…なんだ?」
親父。
ブロリーはパラガスを親父として認めているのだ。
さらに過去に遡ると、パラガスの方もブロリー処刑命令を出すベジータ王に、撤回を求めるシーンがある。
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
ブロリー、パラガスに一切の人間性/親子関係がなかったわけではないのだ。
それらがブロリー親子の狂ったの親子関係を引き立てている。
結局二人は、命は助かったものの地域共同体(サイヤ人)における迫害を受けた。
それを行ったベジータ王中心とするサイヤ人の心に「鬼」が棲んでいて、された者にも「鬼」を棲ませた。
フェーズ4:回想シーン2
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
同じ日に相前後して生まれたカカロットとブロリー。
赤ん坊の2人を見ながら、他の2人の人間が会話している。
A「パラガスの倅(息子)には驚かされたな。生まれたばかりで戦闘力1万とは。」
B「戦闘力たったの2のバーダックの倅が、パラガスの倅(息子)を泣かしたぞ。」
A「戦闘力は低いがカカロットと名付けられたガキは根性だけはたいしたもんだ。」
人の価値とは何だろう。
容姿、内面、仕事の出来、運動能力、面白さ、金、地位、そして権力などだろう。
ではサイヤ人のとっての価値とは何だろう。
主に戦闘力だ。
戦闘力が男の価値を雄弁に物語る…はずなのに…
ブロリーは戦闘力が自分の5000分の1のカカロットに泣かされる羽目に合う。
さらにそれを見ていたものが、カカロットを「たいしたもんだ」だと褒める。(しかもカカロットの名前はちゃんと呼んであげるのだが、ブロリーの名は呼ばない。)
これがブロリーのプライドを傷つけ、トラウマとなり、カカロットへの恨みとなる。
ただこのシーン、カカロットとブロリー2人とも泣いているのに、何故カカロットがブロリーを一方的に泣かしたみたいに捉えられているのかは不明。
「戦闘力たったの2のバーダックの倅が、パラガスの倅(息子)を泣かしたぞ。」というセリフがなければ、そうは見えない。
フェーズ5:深夜の強襲編
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
ブロリー「うううう…!!カカロットォー!!」
昼間に悟空と会ったことで、精神が乱れているブロリーのセリフである。
そして記念すべき初の「カカロット!」である。
その直後、ブロリーはまるで夜這いするかのように、寝ている悟空を襲う。
そして戦闘中に2回目の「カカロット!」。
<下へ続く>
フェーズ6:バトル
ここからは物語も佳境となり、「カカロット!!」が乱発されます。
▼まずは歩いているベジータ、パラガス、ブロリーの前にカカロットが登場した時。
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
ブロリー「カカロット!!」
▼自分の作戦を長々話しているパラガスを意に介さず、カカロットを見ながら。
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
ブロリー「カカロット!!」
▼カカロットに近づきながら超サイヤ人に変身した時。
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
ブロリー「カカロットォ!!」
▼後ろからのベジータの蹴りにもビクともせず、カカロットに近づきながら。
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
ブロリー「カカロットォ!」
▼伝説の超サイヤ人に変身する時。
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
ブロリー「うおおおおおっ…!」
▼戦闘開始のセリフ。
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
ブロリー「カカロットまずはお前から血祭りにあげてやる!」
▼エネルギー弾でシャモ星人を何人が消した後のセリフ。
ブロリー「お前たちが戦う意志を見せなければ俺はこの星を破壊しつくすだけだ!」
ブロリー「やっと戦う気になったようだな。その程度のパワーで俺を倒せると思っていたのか。」
▼惑星シャモを消す前のセリフ。
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
ブロリー「惑星シャモから連れてこられた奴隷どもか。」「いつかは自分たちの星に帰りたいと星を眺めていたな。」「いつかは帰れるといいな。」
このセリフの直後、惑星シャモを破壊するのだが、この頃は制御装置が外れた後でも、2作目3作目のブロリーと違い、意地悪をする知性はあった。
また、ブロリー自身には故郷を想う心はないが、普通の人にとって故郷が大事である事をブロリー自身が分かっているからこそ、できた意地悪でもある。
▼悟飯に目をつけたブロリーのセリフ。
ブロリー「カカロット、息子は可愛いか!?」
このセリフもまた普通の人にとって息子が大事である事をブロリー自身が分かっているからこそ、言えた言葉である。
▼悟空、悟飯、トランクスをのした後のセリフ。
ブロリー「はあ…はあ…気が高まる…溢れる…おおおおおお…!!」
▼気を失っている悟飯に対してのセリフ。
ブロリー「カカロットの息子?」
▼遅れて登場したピッコロに対してのセリフ。
ブロリー「また一匹虫けらが死ににきたか」
▼ピッコロにバケモノと言われた返しのセリフ。
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
ブロリー「俺がバケモノ?違う俺は悪魔だ!ハハハハ…!!」
▼仙豆で回復した悟空たちと戦闘再開時のセリフ。
ブロリー「おとなしく殺されていれば痛い目に遭わずに済んだものを…さすがサイヤ人と褒めてやりたいところだ」
前述したが、まるで自分がサイヤ人なんかとは違う高みの存在であるということを宣言しているかのようにも聞こえるセリフ。
▼悟空に「少しは手加減しろ!」と言われた返しのセリフ。
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
ブロリー「手加減ってなんだ?」
▼悟空のかめはめ波をもらった後のセリフ。(ノーダメージ)
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
ブロリー「なんなんだ?今のは?」
▼ベジータに対してのセリフ。
ブロリー「お前だけは簡単には死なさんぞ」
▼ベジータを倒した後のセリフ。
ブロリー「もう終わりか?終わったな。所詮クズはクズなのだ。」
フェーズ7:パラガスの最期
ブロリーを残し、隕石で消滅する星を立ち去ろうとするパラガス。
そこにブロリーが。
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
ブロリー「どこへ行くんだ?」
パラガス「お、お前と一緒に避難する準備だ。」
ブロリー「一人用のポッドでか?」
宇宙船ごとパラガスを握りつぶすブロリー。
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
パラガス「自分の子供に殺される…これもサイヤ人の定めか…。」
<下へ続く>
別映画のターレスの「子が親を殺す!それがサイヤ人だ!!」を見事体現したシーンに。
▼パラガスを葬ったあとのブロリーの言葉。
ブロリー「この俺が星の爆発くらいで死ぬと思っているのか。」
ほんとそれである。
赤ちゃんの時に、星の爆発からバリアーで自分の身を守ったブロリーが、死ぬわけない。
フェーズ8:ラストバトル
▼倒したと思った悟空が歩いてきた時のブロリーのセリフ。
ブロリー「クズがまだ生きていたのか。」
ブロリー「さあ来い、ここがお前の死に場所だ!!」
▼何度も立ち上がる悟空に対してのブロリーのセリフ。
ブロリー「そうこなくちゃ面白くない。」
▼悟空のしぶとさに対してのブロリーのセリフ。
ブロリー「死に損ないめ…!」
ブロリー「よくがんばったがとうとう終わりの時が来たようだな」
▼仲間のパワーをもらいパワーアップした悟空に対してのブロリーのセリフ。
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
ブロリー「なに!?なんてやつだ!あ…ああ…。」
▼気を取り直した時のブロリーのセリフ。
ブロリー「雑魚のパワーをいくら吸収したところでこの俺を超えることはできん!」
▼悟空の必殺の一撃に敗れたブロリーの断末魔。
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
悟空が不死身すぎる…
©バードスタジオ/集英社/東映アニメーション
この映画、ブロリーも恐ろしいのですが、どんだけ攻撃を食らっても倒れない悟空が恐ろしいと感じました(笑)。
ちなみに上の画像、本来チ●ビだった場所を間違えて岩の破片の色で塗られています(笑)。
<下へ続く>
燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦のメディア展開
パンフレット
▼見開きで四大超サイヤ人の描き下ろしイラスト!
▼映画の内容が網羅されています。
▼というか結末まで(笑)。DBパンフレットあるある。
▼サイヤ人の歴史年表も。
【サイヤ人の歴史一部抜粋&要約】
・プラント星に原始サイヤ人が漂着。しばらくはプラント星の原住民ツフル人と仲良く暮らしていた。
・ツフル人とサイヤ人が対立。
・サイヤ人がベジータ王をリーダーにし、ツフル人を襲撃し絶滅させる。
・プラント星をベジータ星と改名。
・サイヤ人はフリーザと手を組み、他の星を地上げして収入を得る。
・ベジータ王がフリーザに反乱を企てるが、失敗してやられる。
・カカロット生まれる。
・バーダックがフリーザに反旗を翻すが、失敗してやられる。ベジータ星消滅。
▼劇場名場面特集。
▼パンフ裏は懐かしのきゃらかーんや超戦士大全!
▼パンフレットの表2には、ジャンプフェスタの前身とも言える「ジャンプマルチワールド」の情報が。
▼映画館で買えるグッズも楽しみの一つ。
▼劇場で買えた下敷き。
▼劇場で買えたタペストリー。
<下へ続く>
カードダス(本弾)
▼ブロリーの初登場は1993年3月発売の第14弾。
上の画像は14弾の全プリズムです。
グッズやゲームなどで優遇されるイメージがあるブロリーですが、当時のカードダスではそんなではありませんでした。
ちなみに上のカードのDP(破壊力)は
全員出撃が2枚とも1300
超サイヤ人孫悟空が1800(スカウターシステムで400加算)
超サイヤ人孫悟飯が1300
完全体セルが1800(スカウターシステムで300加算)
伝説の超サイヤ人ブロリーが1300(スカウターシステムで100加算)
カードダス14弾ではそんな強くないです。。
▼ちなみに14弾のノーマルカードのブロリー・パラガス親子。
パラガスが1100(ゲームオーバーカード)
通常ブロリーが600(スカウターシステムで200加算)
超サイヤ人ブロリーが850(スカウターシステムで50加算)
伝説の超サイヤ人ブロリーが1300(スカウターシステムで100加算)
あれ??パラガスとブロリーの数値にそんな差がない(笑)。そんな馬鹿なw
ドラ消し
▼ドラ消しZパート19のトランクス、超サイヤ人孫悟空、超サイヤ人孫悟飯。
▼ドラ消しZパート19のパラガス、ブロリー、伝説の超サイヤ人ブロリー。
小さなガシャポンカプセルに入れるという規格の制約のせいで、伝説の超サイヤ人ブロリーが小さいです(笑)。
ドラ消しZパート25では、伝説の超サイヤ人ブロリーを上半身と下半身を分割にすることによりその問題を解決しています。
ドラゴンボールZ 超武闘伝2
▼日本で120万本売り上げた1993年12月17日発売のスーパーファミコンソフトでは、ブロリーは隠しキャラで登場します。
上X下BLYRA、上X下BLYRA、上X下BLYRA、上X下BLYRA…カカカカカカロットォォ…
フルカラーバトル超武闘伝2(ドラゴンボールZ)
▼1994年1月に発売されたミニフィギュアセット。
ラインナップにブロリーがあります。
「フルカラーバトル超武闘伝2(ドラゴンボールZ)」のレビューはこちら
宣伝用映画ポスター(非売品)
以上、「【ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦(ブロリー)レビュー】内容や当時の劇場パンフレット、カードダス、ドラ消しで振り返る」でした!
次回は「【ドラゴンボールZ 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴(ボージャック)レビュー】内容や当時の劇場パンフレット、カードダス、ドラ消しで振り返る」です。
最後まで読んでくれて、ありがとー(・∀・ )!
その他のドラゴンボール過去映画を振り返る特集は
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【追記】コメントへの返信(2020.4/27)
再び、こんにちは、アイダです(・∀・ )!
ご覧下さったあなたに、ページ下部でコメント下さったあなた、ありがとうございます。
手短で恐縮ですが、コメント返しさせていただきます。
>ブロリー一作目は大好きな映画ですが悟空に主人公補正がこれでもかとかかっていましたね笑(やられかけの皆の気を貰った所で勝てる相手かなぁ?と思ってました)
確かに(笑)。劇場は釈が短いので、倒し方は強引でしたね(笑)。
その分ブロリー一作目は、敵のキャラの掘り下げがあったので、そこはとても良かったです。
>伝説ブロリーのフィギュア増えて欲しいですねぇ 伝説ブロリーも十分人気なはずなのに出るのは新しいブロリーばっかり…
基本的には新しいキャラが優遇されますからね。
といっても、旧ブロリーも昨年は一番くじもフィギュアーツZEROもあったので、まあいいのではないかなと思っています。
>僕はいま学校が無いので、ドラゴンボールの過去作を観ています 先週はとびっきりの最強、100億パワーあたりを観ました
クウラは良いですね。個人的には劇場敵キャラでトップクラスに好きなくらいです^^
>ほんとなんで勝てたか分からないくらいの、絶望感で え?それで勝ててしまうの?って当時なりました
なりますね(笑)。
ブロリーご本人もあんだけ殴ったのに死なない上に、最後の即死技一回で負けてしまうのは納得できないでしょう(笑)。
>ターレスとかクウラとかは結構需要あると思うんですが……
クウラはフィギュアーツZEROがでたので、あとはターレスもでると良いですね^^
>超武道伝2のブロリーも蹴りの技が強くて良く使いましたw
敵にやられたくないやつですねw
僕は、悟空の激烈連脚ばかり使っていました。(僕自身は弱かったですがw)
あなたと同じドラゴンボールファンで、当サイト/ブログ「オモチャラヘッチャラ」の元管理人。子供の頃は、月曜にドラゴンボールの原作最新話、水曜にアニメドラゴンボール、年に1〜2回東映アニメフェア・劇場版ドラゴンボールを見られるという幸せな日々を過ごす。
ブロリー一作目は大好きな映画ですが悟空に主人公補正がこれでもかとかかっていましたね笑(やられかけの皆の気を貰った所で勝てる相手かなぁ?と思ってました)
逆にあの悟空に主補正をかけるでもしないと勝てないブロリーは怖かったです。見た目は完全にパワー型なのにバリアも操るのですから…
最終決戦の解釈はブロリーは孤独だったから”オラたちのパワー”に負けたというのが今は好きですね