ドラゴンボールZ CREATOR×CREATOR-バーダック-
こんにちは!アイダです(・∀・ )!
造形師と写真家の2人のクリエーターが奇跡のビジュアルを造るプライズフィギュアシリーズ「CREATOR×CREATOR」の新作がリリースされましたね!
それでは「ドラゴンボールZ CREATOR×CREATOR-バーダック-」れっつレビュー!
展示品
商品詳細
販売形態:プライズ景品
販売時期:2020年9月
メーカー:BANDAI SPIRITS(バンプレスト)
サイズ:約19cm(公式HPの数値)
<下へ続く>
「ドラゴンボールZ CREATOR×CREATOR-バーダック-」を色々な角度から見てみよう!
アニメスペシャル「ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦 〜フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父〜」で、トーマのバンダナを頭に巻くシーンを彷彿させるポージングです。
公式では、こちらのフィギュアはハチマキを結び「直す」シーンとのこと。
少し上の角度からもグルっと、見ましょ。
アップ
顔は、当時のアニメや原作のバーダックというよりは、00年代以降版権イラストなどで描かれる黒目が大きいバーダックに近いです。
▼当時のアニメ
▼原作
▼00年代以降版権イラストなどで見かける顔
▼右耳の形はうまく出来てません。
耳の形以外は良い感じです。
上半身
▼プロテクターからのぞく筋肉は厚みがあり申し分ない造形です。
▼しかし、アニメや原作、設定画、最近のイラストのどれと比較しても、体の幅は狭く迫力に欠けます。
こちらのバーダックフィギュアは「背中で見せたい」というコンセプトのことですが、体の幅は狭くしてしまったのは勿体ないです。
▼また、下腹部がぽっこり膨らみすぎていて格好悪いです。
▼リストバンドは、もう少し手に被せてあげた方が良いです。
▼こんな感じです。
下半身
下半身は上半身と違いダメージがないです。
造形はとても良いです。
少し下から
バストアップ
総評
少しこじんまりとした印象を受けましたが、全体的には格好良いです。
また こちらのフィギュア「背中で見せたい」というコンセプトとのことですが、非常に伝わりづらかったです。
もちろん イベント展示で背を向けて飾られていたり、メインビジュアルでも背を向けていて、さらに造り手がインタビューで背中を見せるとおっしゃっているので、「そうなんだろうな。」とは思いますが、
仮にそう言った先入観やイメージの刷り込みが無しの状態で、このフィギュアを見ても「ふむ。これは背中を見せるフィギュアだな。」とはなりません。
そもそも「背中で見せたい」というコンセプトが、無理があります。
一枚絵なら背を向いたイラストなどで表現出来ますが、360度から見られるフィギュアでは難しいです。
さらにバーダックというキャラクターが「背中で見せたい」というコンセプトとミスマッチしています。
なぜなら、劇中で誰もバーダックの背中を見てないからです。
コンセプトにするくらいなので、「背中で見せたい」というのは、「ただ物理的に視せる」のではなく、「意味のある魅せる」だと受け取っています。
そう言った意味で「背中で見せたい」というコンセプトとマッチしているのは、例えば孫悟空。
©バードスタジオ/集英社
息子・悟飯の願いを、無言の背中で受け止める父・孫悟空の超絶格好良いシーンです。
「父の背中を見て育つ」という言葉がありますが、物理的にも精神的にも「背中を見せている」非常に分かりやすいシーンです。
別にこのシーンをフィギュア化しろと言っているわけではないです。
この孫悟空みたく劇中で他のキャラクターに背中を見せているキャラこそ このコンセプトに説得力を持たすことが出来ます。
もちろん上記のようなシーンがなくても、「悟飯というフィルターを通して背を見せるピッコロ」・「トランクスというフィルターを通して背を見せるベジータ」なんかみたいなイメージがあれば良いです。
しかしバーダックはどうでしょうか。
息子はバーダックのことを認識していませんし、仲間は死亡。他の同族からは電波扱い。
「たったひとりの最終決戦」というサブタイトルが名付けられている通りバーダックは独りです。
バンダナを頭に巻いてから死を迎えるまで、誰もバーダックの背中は見ていません。
ですので、バーダックでは「背中で見せたい」というコンセプトに説得力を持たすのは難しいんです。
「背中で見せたい」というコンセプトは、フィギュアではかなり特殊な企画かと思われます。
その特殊な企画を成立させるには、その意味を捉え どういったキャラクターをチョイスするか考えることが不可欠です。
「ドラゴンボールZ CREATOR×CREATOR-バーダック-」。企画そのもののツメが甘いです。
このフィギュアの僕の結論は造形は「とても良く」、掲げたコンセプトの実現度は「微妙」です。
オススメです。
※誤解ないように補足しておくと、コンセプトを決めたのは原型師さんではないです。
※「ドラゴンボールZ CREATOR×CREATOR-バーダック-」は商品がZ名義ですので、Z名義ではない「エピソード・オブ・バーダック」ではなく、Z名義である「たったひとりの最終決戦 〜フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父〜」のバーダックであることを前提にレビューしています。
※当サイトのレビュー基準詳細はこちら
ご意見があればページ下部のコメント欄でお書きください。そうすることで、多種多様なご意見が沢山の方に伝わるかと思います。
おまけ
▼造形天下一武道会5バーダック(レビューはこちら)と♪
▼一番くじ-サイヤ人超決戦-バーダック’18(レビューはこちら)と♪
────────
以上、「ドラゴンボールZ CREATOR×CREATOR-バーダック-」のレビューでした!
それでは最後まで読んでくれて、ありがとー(・∀・ )!
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【追記】コメントへの返信(2020.9/20)
再び、こんにちは、アイダです(・∀・ )!
ご覧下さったあなたに、ページ下部でコメント下さったあなた、ありがとうございます。
コメントは全て読ませていただいています。
恐縮ですが、一部お返事いたします。(名前入力されている方優先でお返事しています)
>個人的な感想として捉えて頂ければ幸いですが、同シリーズの身勝手兆&極にしても、中澤さんの造型力が以前よりも落ちてしまっているなーというのが見えてしまって残念です。
初期の頃の熱い想いが最近感じられないですし、そろそろ限界なのかな、と。
後進の方で素晴らしい造型師さんも今は沢山いらっしゃるので、余計にそう感じてしまいましたね。
そうですね〜確かに今回のCREATOR×CREATORのバーダック・身勝手の極意悟空は、今までの中澤さん作品と比較すると見劣りしますね^^;
「初期の頃の熱い想いが最近感じられないですし、そろそろ限界」「後進の方で素晴らしい造型師さんも今は沢山いらっしゃるので」に関して。。。
リアルマッコイや水筒悟空のような楽しい表情のフィギュア、造形5 SS悟空やBWFC SS悟空のようなバトル系のフィギュア、ドラゴンボールセレクションやドラカプみたいな一枚絵ではなく漫画のワンシーンの絶妙なキャラクターフォルムを再現したフィギュア、天下一ジオラマセットみたいな当時とは違った鳥山先生のタッチに適応して造られたフィギュア。とかく中澤さんは非常に広い範囲で、たくさんのクオリティの高いフィギュアを造られています。ここまで素晴らしい造形師さんはあまりいない気がします。。
また、今年リリースされた超戦士列伝SS2孫悟飯/ジレンは、非常に良い出来だと思いました。
ですので、まだまだ限界ではないと思っています。今後に期待しましょ。
>自分が感じていた違和感が分かりしました。相変わらず、アイダさんのフィギュアの見方はとても参考になります〜。
納期とか企画とかそういう関係もあるのでしょうが、中澤さんのフィギュアというだけにとても残念に見えてしまいますね…
smspのバーダックに期待です!
ありがとうございます^^
SMSPのバーダックは画像見る限りガタイはしっかりしているかと思っています。期待しましょ^^
>こんにちは、アイダさん!
コンセプトが微妙で造形が良いフィギュアも珍しいですね。普通にバーダック好きなので両方とも買おうと思いますがなんとも言えない感じもしますね。初めての公開画像で後ろ姿が出てきた時は正面はどうなのかとか想像が膨らんで興奮してましたが実物は造形はいいけどところどころ微妙なところもあるというまあまあなフィギュアでしたね。個人的に良かったところはバンダナを結び「直す」シーンとしたところですね。アニメではスカウターを付けてて戦闘服も壊れてないですもんね。長文失礼しました。
フィギュアの標準クオリティはあるので、バーダック好きなら買ってもよろしいかと思います^^b
>「背中」コンセプトですか。なら、背中を「正面」として見せ方にこだわって欲しいですね。劇中で見えていない部分で表現するのが、造形氏の方の見せ所だと思います。そして造天バーダックは最高です。
造形天下一5バーダック(対となる中澤さんのSS悟空も)は、最高ですね^^
>バーダックというと、ボロボロの血まみれのイメージしかないので、ここまで白い整形色なのが違和感しかないですね。
大事な握ってるバンダナな塗装も雑なのが頂けない。
このシリーズは、人物以外のキャラの方が
生きると思いました。
プロテクター割れてる状態なら、下半身の破れもちゃんと再現して欲しかったですね。血があれば尚良かったです。
このCREATOR×CREATORシリーズは写真家さんとのタッグとのことで、写真家さんがイメージ画像に力を入れていらっしゃるのですが、
イメージ画像よりフィギュア本体に力入れてくれた方がありがたいです。
結局イメージ画像のほうに力入れすぎると、プレミアムバンダイHGみたいにイメージと実際の商品に乖離が起きるだけですので。
>コンセプトは面白いけど・・・。
肌の色が薄いような気がする。
顔(表情)は意外といいと思います!
肌の色は他とほぼ一緒かと思います。僕の撮影が下手だっただけでしょう。(すみません。)
顔の造形自体は良いですよね^^
>Nakazawa’s 超戦士列伝Ⅱ~第四章 下級戦士の覚醒~ Bardock doesn’t look very good either. Hopefully with FES revival Nakazawa is back to his best.
Looking at 超戦士列伝Ⅱ SS Bardock sample image, I thought it wasn’t very good..
There are times when he is in good shape and times when he is in bad shape.
超戦士列伝 SS/SS2 Gohan:kid was very good.
I’m expecting new Songoku FES!!
>ドラゴンボールフィギュアで中澤さんが年間に製作する原型の数って相当多いですよね。
同じような物をたくさん作るマンネリ+気乗りしない企画などネガティブな条件が重なればモチベーションも相当落ちてしまうのではないでしょうか。
みんなの期待が大きいだけにその期待を下回ると色々言われますが、それでも平均以上の物は作ってると思います。
そうですね、おっしゃる通り標準以上のクオリティはありますね^^
どんな凄い方でも毎回ホームランだせるわけでもないかと思われますし。
>素晴らし過ぎるレビューをいつもありがとうございます。毎回、本当に楽しませてもらっています♫自分が木になるフィギュアがあると、アイダさんの反応をまずチェックしに行きます。今後も、ずっと見ていたいです。アイダさんの無理のない範囲で続けて頂けたら嬉しいです。
ありがとうございます^^
最近は、たまに休んでいるのでその点は大丈夫です^^b
>造形天下一がどれだけ優れたいたかを再確認させられました。また、ドラカプもZの雰囲気をよく伝えていると実感しました。
鋭いレビュー、いつもありがとうございます。
ありがとうございます^^
造形天下一バーダックは、表情・ポージング・ダメージ再現度も非常に良いですよね。
あなたと同じドラゴンボールファンで、当サイト/ブログ「オモチャラヘッチャラ」の元管理人。子供の頃は、月曜にドラゴンボールの原作最新話、水曜にアニメドラゴンボール、年に1〜2回東映アニメフェア・劇場版ドラゴンボールを見られるという幸せな日々を過ごす。
個人的な感想として捉えて頂ければ幸いですが、
同シリーズの身勝手兆&極にしても、中澤さんの造型力が以前よりも
落ちてしまっているなーというのが見えてしまって残念です。
初期の頃の熱い想いが最近感じられないですし、そろそろ限界なのかな、と。
後進の方で素晴らしい造型師さんも今は沢山いらっしゃるので、
余計にそう感じてしまいましたね。